これから引っ越し先を探さなければならないけれど、保証会社の審査に通るか不安な人や、既に審査に落ちてしまった人もいらっしゃるでしょう。比較的審査が緩いといわれているCasa(カーサ)の審査基準や、落ちた場合の対処法を解説します。

アリバイ会社スタッフアリバイ会社スタッフ

以下の記事では、賃貸の審査に落ちてしまう理由や入居審査に落ちやすい人の特徴について網羅的に解説しています。入居審査に通るコツも紹介していますので、入居審査で分からないことがある人は併せてご覧ください。

賃貸契約の入居審査で落ちる理由は?入居審査に落ちる人と通る人の特徴を徹底解説!賃貸契約の入居審査で落ちる理由は?入居審査に落ちる人と通る人の特徴を徹底解説!

賃貸保証会社Casa(カーサ)の概要

賃貸保証会社Casa(カーサ)の概要

Casaは2008年創業の家賃保証会社です。都心部の管理会社はCasaをメインの保証会社ではなく、サブ的な保証会社として利用するケースが多いです。

保証会社は大きく分けて、信販系・信用系・独立系の3種類の会社があり、もっとも審査が厳しいのが信販系で、独立系は緩くなります。Casaは真ん中に位置する信用系の保証会社です。

賃貸物件を借りる際の保障サービスだけにとどまらず、入居者からの家賃の支払いなどの相談を受ける窓口や、家具や家電、グルメやレジャーなどをお得に楽しめる入居者専用アプリなど、サービスに力を入れている会社です。

Casaは入居審査が緩く審査に通りやすい

Casaは入居審査が緩く審査に通りやすい

保証会社は全国に100社以上ありますが、その中でもCasaはダントツで審査に通りやすい会社です。なぜ、審査に通りやすいのかというと、今までの他社での家賃の滞納やクレジットカードの滞納歴を調べないことが大きなポイントです。

一般的に審査に通りにくいといわれている水商売や外国籍の人も、家賃が支払える収入があればCasaでは審査に通ります。ただし、過去にCasaで家賃を滞納したことがある人は、審査に落ちる可能性があるので注意が必要です。

Casaの入居審査に落ちやすい人の特徴

入居審査に落ちやすい人の特徴

  1. Casaで家賃滞納をしたことがある人
  2. 極端に審査基準に合わない人
  3. LGO加盟店で審査に落ちたことがある人

通りやすいといわれているCasaの入居審査ですが、申し込んだ全員が通るわけではないので審査に落ちる人もいます。Casaでは家賃やクレジットカードなど他社の滞納歴は調べませんが、Casaの滞納歴は調べます。Casaで家賃を滞納したことがある人は審査に落ちる可能性が高まります。

また、保証会社の業界組織にはLICCとLGOの2つの協会があり、CasaはLGOに加盟しています。LGOに加盟する保証会社での滞納歴が共有されるので、Casaで滞納歴が無くてもLGO加盟会社で滞納歴があれば、審査に落ちる可能性があります。

Casaでは家賃を支払える収入があれば非正規雇用でも水商売でも問題ありませんが、トラブルを起こしやすいと思われる人は審査に落ちやすいです。話し方が怖いといわれる人や、横柄な話し方をする人はトラブルメーカーだと思われやすいので、審査の際には気をつけてください。

Casaの入居審査基準をご紹介!

Casaの入居審査基準をご紹介!

どのような基準で審査されるのか、審査に不安がある場合にもっとも気になる部分ではないでしょうか。審査に通りやすいといわれるCasaの審査で、チェックされるポイントは以下の通りです。

では、それぞれどのように審査されているのか、Casaの入居審査基準について解説しましょう。

基準①過去にCasaやLGOで家賃を滞納していないか

今までにCasaやLGOを利用した際に、家賃の滞納があるかどうかなど、次のような項目をチェックされます。

家賃滞納のチェック項目

  • 1か月以上の家賃滞納を複数回
  • 3か月以上の家賃滞納
  • 大型家具などを放置して無断退去
  • 家賃・更新料未納で退去

家賃の滞納歴があれば大きなマイナス要素となり、審査に通りにくくなります。しかし、一度だけ滞納してしまったけどすぐに支払った、という滞納歴があると即アウトかというと、そこまで厳しくはありません。

では、1度でもあれば審査に通らないケースは、どのようなことをしているのでしょうか。家賃を滞納してそのまま3か月以上支払わなかったことが1度でもあれば、審査には通らないでしょう。

そのほか、退去する際に処分に費用がかかる大型家具や電化製品などを置いたまま無断での退去や、家賃や更新料を支払わないで退去したことがあれば、審査には通りません。CasaやLGOを利用してこのようなことがあった場合は、ほかの保証会社に申し込まなければならないので、不動産会社に相談してください。

基準②家賃は収入に対して高すぎないか

保証会社が避けたいことは、家賃の滞納です。家賃を滞納する理由としては、お金が足りないということが考えられます。収入に対して家賃が高すぎると、お金が足りなくなり滞納につながる可能性が高いです。家賃と収入のバランスは重要な審査基準で、収入が家賃の4倍であることが目安となっています。

Casaでは無職だからといって審査に落ちるわけではなく、無職でも審査に通ります。しかし、ここで重要なのは、無職でも家賃を支払えるという証明です。一般的には預金通帳の残高ですが、残高がいくらあればよいという具体的な数字は公表されていません。一般的に考えられる目安としては、家賃の6か月分ほどの残高が必要でしょう。

基準③トラブルを起こしそうな人ではないか

トラブルも保証会社が嫌うことのひとつで、トラブルを起こしそうな人ではないということが審査基準になっています。職業をチェックするのは、反社会的勢力を排除するためです。

派遣社員やアルバイトなど非正規雇用の人は、職業で審査に落ちるのではないかと不安に思われる人が多いようですが、最近では非正規雇用だからといって即審査に落ちることはありません。預金残高など、家賃の支払いが可能であることが証明できれば、審査に通る可能性が高いです。

また、申し込み確認の電話があるかもしれません。実はこの電話の対応も、審査対象となっています。横柄な態度や言葉遣いだと、トラブルを起こす人ではないかと不安視されるでしょう。保証会社からの電話には、丁寧に対応しましょう。

Casaの入居審査で必要な書類

Casaの入居審査で必要な書類

入居審査は、申込書と本人確認書類を提出すれば審査を進めてもらえます。審査の状況によって、収入証明書や在籍証明書などを追加で求められることがあります。収入証明書とは、源泉徴収票や確定申告書、給与明細などです。在籍証明書が必要な場合や、就職のために引っ越し先を探す学生だと、内定通知書や採用証明書が必要になることもあります。

近年では内定通知書を発行しない会社が増えてきています。内定通知書が手元にない場合は、会社に理由を説明して発行してもらうか、難しいようであれば内定通知のメールなど証明できるものの提出で審査が可能な場合があります。

水商売の人は、審査を不安に思われるでしょう。Casaでは家賃の支払いができる収入があることを証明できれば職種は関係なく、水商売が原因で審査に落ちることはありません。しかし、保証会社の入居審査に通っても大家さんの判断で断られることがあるので、注意が必要です。これは水商売に限らず、大家さんによって特定の職種をお断りするケースがあります。

Casaの入居審査にかかる日数

Casaの入居審査にかかる日数
審査にかかる日数は、状況によって異なります。落ちた場合には1~2日、審査通過の連絡は3~4日で連絡があるのが一般的です。しかし、更に審査が必要となるケースや追加の書類を提出しなければならない場合、審査には日数がかかります。

落ちる場合に連絡が早いことがポイントです。Casaでは審査落ちの連絡のあとで追加書類依頼の連絡をしているので、追加の書類が必要になった場合には審査に通る可能性が高いといえるでしょう。

Casaの入居審査時に電話が掛かってくるまでの日数

入居審査では、申し込み確認の電話があります。申し込み後、2~3日で掛かってくるのが一般的ですが、申し込みに必要な書類がすべて揃っている必要があります。未提出の書類がある場合には、すべて揃うまで電話はありません。

Casaの審査での電話は、03-5539-1049の番号からかかってきます。日中に着信があり出られなかった場合には、早めに折り返しの電話をしてください。何日も放置してしまうと、審査が止まってしまい、審査に落ちてしまうこともあります。

Casaの家賃保証料

Casaの家賃保証料

家賃保証料は契約の際に支払う初回保証料と、毎年の更新の際に支払う年間保証料の2種類があります。初回保証料は総家賃の50%ですが、不動産会社によって手数料を上乗せする場合があるので、必ずしも必要な金額が総家賃の50%とは限りません。

総家賃とは、家賃のほかに共益費や駐車場代など、家賃と共に支払うものすべてを指しています。

Casaの入居審査に落ちてしまったときの対処方法

Casaの入居審査に落ちてしまったときの対処方法

審査に落ちてしまったら、ほかの保証会社の審査を受けましょう。なぜCasaで落ちてしまったのかを考えてみることが大切です。落ちた原因は教えてもらえませんが、何が原因で落ちたのかがわからない状態でほかの保証会社の審査を受けても、また落ちてしまう可能性が高いでしょう。

①Casa以外の保証会社で再審査する

Casaの審査に落ちても、独立系保証会社の審査に通るケースは多いです。審査の厳しさがCasaと同等の信用系保証会社か、Casaよりも審査の難易度が低いとされている独立系保証会社で再審査を受けることになります。

Casa以外の保証会社で再審査してほしいことを伝えて不動産会社に相談すれば、独立系の保証会社などを検討して対応してもらえるでしょう。

②親族に代理契約してもらう

Casaで審査に落ちるのは、収入面で家賃の支払いに不安があるケースがほとんどです。収入で審査に落ちた場合は、安定した収入がある親族に代理契約してもらう方法があり、審査に通過する可能性が大きいです。ただし、すべての物件が代理契約に対応しているわけではなく、代理契約不可の物件もあるので、不動産会社に相談してください。

代理契約での審査は次の条件をチェックされるので、すべてクリアしている親族に依頼しましょう。

代理契約の条件

  • 入居者との続柄が3親等以内
  • 安定した収入がある
  • 信用情報に傷がない

安定した収入があることは必須条件ですが、どのような職業でもよいというわけではなく、反社会的な職業でないことも審査対象となります。また、確認電話のときの対応も審査に含まれるので、そのようなことを総合的に考えて依頼する親族を選んでください。

③物件を変更する

保証会社や契約者を変えても審査に通らない場合や、代理契約を依頼できる親族がいない場合には、申し込んでいる物件を諦めてほかの物件を探しましょう。審査に落ちてほかの物件に変更し、次は審査に通ることは多いので、まだまだ諦める必要はありません。

審査に落ちた理由が収入だと思われる場合には、少しでも家賃を下げて物件を探すことで審査に通る可能性が高まります。

④アリバイ会社を利用する

無職で在籍している会社が無い人や、役者を目指している人などで、アルバイトをしているものの極端に収入が少ないといった場合、アリバイ会社を利用する方法があります。

アリバイ会社を利用すると会社員であるように装ってもらえ、給与明細の発行や在籍確認の電話への対応が可能です。なんといっても会社員として審査を受けられるので、審査に通る可能性が高くなります

しかし、アリバイ会社の力を借りられるのは、入居審査だけです。入居できても家賃が払えなければ、退去させられることもあります。アリバイ会社を利用するから高額な物件に申し込める、などとは考えないで、身の丈に合った物件を選ぶことが大切です。

保証会社Casaの審査まとめ

Casaの入居審査や審査に落ちた場合の対処法についてご紹介しましたが、審査に落ちても諦めないで、ほかの方法を検討してみてください。

収入が少ない、借金がある、滞納したことがあるなどの入居審査への不安要素がある場合は、不動産会社で相談することがおすすめです。不動産会社に知られると審査に不利になると考えがちですが、そのようなことはありません。むしろ、正直に話すことで審査に通る方法を考えてもらえ、審査に通りやすくなります。

ぜひ、希望する物件への入居を実現させてください。