年収が少ないことが原因で賃貸審査に落ちてしまったら、
思わず年収で嘘をつきたくなってしまいますよね。

賃貸審査で年収を嘘をついたらバレてしまうのでしょうか?`
本記事では、賃貸審査で年収を嘘を付いたらバレるのかについて紹介していきます。

この記事を読んでわかること

  • 年収で嘘をついても審査や書類提出時にバレる可能性がある
  • 嘘の年収を提出すると強制的に解除されることもある
  • 入居申し込み書の年収欄は、おおよその年収を書くことが一般的

【結論】審査やその後の書類提出時にバレる可能性がある

【結論】審査やその後の書類提出時にバレる可能性がある

結論から書くと賃貸契約の審査時に年収で嘘をついても、
その後の審査や書類提出時にバレてしまう可能性があります。

なぜバレてしまうのかというと、年収は契約者に契約する物件の家賃を支払える能力があるかを
判断する重要な判断材料のため、提出した書類などとしっかりと見比べられることが多いからです。

中にはバレずにそのまま嘘の年収で審査が通るケースもありますが、
バレてしまうと恥をかくだけでなく様々なデメリットを被ることになるので注意しましょう。

見栄を張りたいなどの軽い気持ちで嘘の年収を書くのはおすすめできません。

バレた際のリスク

嘘の年収を書いたことがバレると、契約できないだけでなくブラックリストに入れられ、
今後の賃貸契約の難易度も跳ね上がります。

賃貸審査で嘘の年収を申告することは可能なのか

賃貸審査で嘘の年収を申告することは可能なのか

賃貸審査では、年収を自分で書き込む形式のところがほとんどのため、
嘘の年収の申告が可能か不可能かで言えば可能と言えるでしょう。

しかしこれはあくまでも申告が可能というだけであって、申告後にバレるかどうかとは別の話です。

審査時には年収がいくらなのかを証明する源泉徴収票を提出することが一般的なため、
源泉徴収票に書かれた金額と自分の記載した年収に違いがある場合はバレる可能性もあります。

特に家賃が高い物件に申し込むほど審査は厳しくなるので注意が必要です。

多少金額を増やすことは珍しいことではない

人に胸を張って見せられるほどの高所得者でもない限り、
自分の年収を知られることには抵抗がある方が多いかと思います。

賃貸審査の際に、審査に受かりたいという考えや見栄を張りたいという気持ちから、
自分の年収を多少増やして書く方は意外と少なくありません。

もちろん年収1,000万越えのような大半の人よりも高収入を装ってしまうと、
怪しすぎることからすぐにバレてしまいますが、
自分の現在の年収を多少盛って記入する程度であれば、バレない可能性もあるようです。

提出する源泉徴収票に記載されている金額よりも自分で記入した年収が多少多い程度であれば、
誤差として見逃されるケースもありますが、厳しい不動産会社などでは
少しの誤差でも指摘されるので注意しましょう。

年収を増やしすぎると怪しまれる可能性がある

当たり前かもしれませんが、極端に年収を増やして書くと、間違いなくすぐにバレます。
なぜかと言うと、極端に高い年収は怪しすぎるからです。

また、一般的に家賃は手取り月収の3割と言われていますが、
これを参考にちょうど申し込む物件の家賃が収入の3割になるように書いてしまうと、
まるでその物件に申し込むために調整したのではと疑われるので注意しましょう。

少しでも年収を怪しまれてしまうと、バレなかったとしても
念のため審査に落とされるといったことも考えられます。

契約後でも強制退去の可能性がある

仮に入居審査に通過できたとしても、契約後に嘘がバレると
強制退去を言い渡される可能性があります。

賃貸審査で嘘の年収を申告する理由3選

賃貸審査で嘘の年収を申告する理由3選

嘘の年収を申告した方は、どのような理由で嘘のついたのでしょうか?
理由は人それぞれではありますが、主に下記の3つの理由が多いようです。

嘘の年収を申告する理由

  • 本来の年収では住めない物件に住みたいから
  • 入居審査に通りやすくするため
  • 一度審査に通れば再審査にはなりにくいため

全体的に自分の年収では通過できない審査に通るためという理由が多いようです。
下記からは、それぞれの理由について詳しく紹介していきます。

①本来の年収では住めない物件に住みたいから

嘘の年収を書く理由1つ目は、
「本来の年収では住めない物件に住みたいから」です。

年収を増やすことは簡単ではないことから、今のままの年収では住めないような物件の審査に
応募する際に嘘の年収を書く方は意外と多いです。

このパターンで嘘を付く場合は、そもそもの年収は少ないことから
仮に審査に通過しても家賃の負担がかなりの物になることを忘れてはいけません。

わざわざ嘘を付いてまで審査に通過したのにも関わらず、
家賃の支払いがきつく住み続けることができなれば、元も子もありません。

年収でも審査に落ちることがあるのは、こういった家賃の支払いができなくなるという状況を
あらかじめ防ぐためでもあることを頭に入れておきましょう。

②入居審査に通りやすくするため

嘘の年収を書く理由2つ目は、「入居審査に通りやすくするため」です。

入居審査で嘘の年収を書く方の中には、自分の現状の年収でも一応審査に通る見込みは
あるけれど、念のため入居審査に通りやすくするために
すこし年収を増やして記入するという方もいるようです。

入居審査は基本的に一度落ちてしまったらもう一度審査してもらうことはできないため、
理想の物件が見つかった際にどうしても入居したいという考えから
念のため年収を増やして申告するのでしょう。

またフリーランスや水商売などの一般的に収入が安定していないと言われている職業の方は、
収入や貯金の有無に関係なく審査に落とされてしまうことも多く、
少しでも審査に通りやすくするため嘘の申告される方も少なくありません。

③一度審査に通れば再審査にはなりにくい

嘘の年収を書く理由3つ目は、
「一度審査に通れば再審査にはなりにくいから」です。

一度審査に通れば、再審査になることは基本的に少ないことから、
嘘の年収で審査通過率を上げているという方もいます。

嘘の年収を書いたとしても必ずバレないというわけではありませんが、嘘の申告をして審査に
通過することができればそのままバレずに再審査にならない可能性は高いです。

しかし、これには最初の審査をバレずに通過する必要があり、
万が一最初の審査で嘘がバレてしまった場合には審査に落ちるだけでなく、
ブラックリストに入れられるなどのデメリットがあるので注意しましょう。

ブラックリストに入れられた場合、今回の審査だけでなく今後の審査も厳しいものとなります。

賃貸審査で嘘の年収を申告することのリスク

賃貸審査で嘘の年収を申告することのリスク

賃貸の審査で嘘の年収を記入することのリスクを紹介します。
具体的には、嘘を付くことで下記のようなリスクが発生します。

嘘の年収を申告するリスク

  • 賃貸契約を強制的に解除される可能性がある
  • 入居後の資金繰りが困難になる
  • 民事裁判となり損害賠償を請求されることも

下記からは、それぞれのリスクについて詳しく紹介していきます。
嘘の申告にはメリットだけでなくそれなりのリスクがあります。

軽い気持ちで嘘の申告をすると後悔することになる可能性があるので注意しましょう。

①賃貸契約を強制的に解除される可能性がある

嘘の年収を申告するリスク1つ目は、
「賃貸契約を強制的に解除される可能性がある」です。

最近の賃貸の契約書には「契約時に嘘の申告があった場合は、契約を解除できる」という旨の
記載がされているケースが増えてきているため、バレずに契約できたとしても
後々バレて契約を強制解除される可能性があります。

契約を強制解除されると、物件から追い出されるだけでなく最悪の場合には
違約金などを請求されるので注意しましょう。

なお契約の強制解除は絶対行われるわけではなく、大家さんによっては契約後に嘘に気が付いたとしても家賃さえ滞納せずに支払ってくれるなら良いというケースもあります。

②入居後の資金繰りが困難になる

嘘の年収を申告するリスク2つ目は、
「入居後の資金繰りが困難になること」です。

当たり前かもしれませんが、嘘の年収を申告したところで
自分の年収が本当に増えるわけではありません。

そのため、自分の年収に見合っていないような物件を借りてしまうと
入居後の資金繰りが困難になる可能性が高いと言えます。

年収で嘘の申告をして審査に通過できても、そのお部屋に住み続ける能力がなければ
意味がないため、あらかじめ自分の年収では生活を維持できないような
高額家賃の物件には申し込まないことがおすすめです。

③民事裁判となり損害賠償を請求されることも

嘘の年収を申告するリスク3つ目は、
「民事裁判となり損害賠償を請求されることがある」です。

自分が年収で嘘を付いたことにより、不動産会社や大家さんに損害を負わせた場合は
損害賠償請求をされることもあります。

しかしこれは相手に損害を負わせることが前提条件のため、噓の申告をして審査に通過したのに
契約をしなかったり、契約後に家賃を滞納したりしなければ基本的には問題ありません。

相手に損害を負わせない限りは問題ありませんが、
過去には実際に損害賠償を請求されたケースもあるため、家賃の滞納などには注意しましょう。

【年収別】金額でみる家賃相場の一覧表

【年収別】金額でみる家賃相場の一覧表

一般的には、家賃は年収の3割を目安にすると
苦労することなく生活を送っていけると言われています。

年収別に見た家賃相場は、下記のとおりです。

年収 家賃相場
200万円の場合 5万円
300万円の場合 7万円~8万円
400万円の場合 9万円~10万円
500万円の場合 12万円~13万円
600万円の場合 15万円~16万円

上記を目安にすると、無理なく生活を送れるかと思います。
物件選びの際はぜひ参考にしてください。

なお、勤め先に家賃補助の制度などがある場合は相場よりも少し上の物件を選ぶのもおすすめです。

賃貸審査に関するよくある質問

賃貸審査に関するよくある質問

賃貸審査の際によくある、下記の4つの質問についてまとめて紹介していきます。

賃貸審査に関するよくある質問

  • 入居審査には収入証明書がいらないの?
  • 賃貸契約書の年収を間違えていた場合連絡するべき?
  • 入居申込書の年収はだいたいで大丈夫?
  • 入居審査の年収は見込みの年収を書けばよい?

下記からは、それぞれの質問に詳しく回答していきます。
賃貸の審査を受けるのが初めてで心配事があるという方は、ぜひ参考にしてください。

入居審査には収入証明書がいらないの?

賃貸審査に関するよくある質問1つ目は、「入居審査には収入証明書がいらないの?」です。
結論から書くと、基本的に入居審査には収入証明書が必須です。

しかし基本的には必須というだけで、下記の方法であれば収入証明書を用意できなくても
入居審査を受けられる可能性があります。

収入証明書がない場合の対処方法

  • マンスリーマンションなどの収入証明書不要の物件を選ぶ
  • 預貯金審査が受けられる物件を選ぶ
  • 数か月分の家賃を前払いする

何らかの理由で収入証明書を用意できないのであれば、ぜひ試してみてください。

なお、上記の対処方法は全ての物件で利用できるというわけではなく、
対応している一部の物件でしか利用することができません。

賃貸契約書の年収を間違えていた場合連絡するべき?

賃貸審査に関するよくある質問2つ目は、
「賃貸契約書の年収を間違えていた場合、連絡するべき?」です。

もしも賃貸契約書を提出した後で年収の欄を間違えて書いていたことに気が付いたとしても、
連絡をしなくて問題ありません。

なぜ連絡をしなくて良いのかというと、審査時には申込者が書いた年収ではなく
収入証明書に記載されている年収が重視されるからです。

もちろん後々これ違っていますという指摘をされる可能性はありますが、指摘をされた際に
間違えていましたと言えば問題になることはないので、
わざわざこちらから連絡をする必要はありません。

しかし言わないと不安という場合は、間違えているかもしれない旨を電話で伝えても良いでしょう。

入居申込書の年収はだいたいで大丈夫?

賃貸審査に関するよくある質問3つ目は、「入居申し込み書の年収はだいたいで大丈夫?」です。
結論から書くと入居申込書の年収はだいたいで大丈夫です。

なぜだいたいで良いのかというと、自分の年収をいくらか聞かれたときに
端数まで完璧にいくらですと回答できる方の方が少ないからです。

そのことを不動産会社の方も理解しているため、自分が入居申込書に記載した年収と
提出した収入証明書に多少の誤差があったとしても特に何かを言われることはありません。

仮に誤差を指摘されたとしても、正確に把握しておらずおおよその年収を書いたことを
正直に伝えれば大事になることはありません。

重く考えすぎず、おおよその年収を書くようにしましょう。

入居審査の年収は見込みの年収を書けばよい?

賃貸審査に関するよくある質問4つ目は、「入居審査の年収は見込みの年収を書けば良い?」です。
結論から書くと入居審査の年収欄は見込みの年収を書いても問題ありません。

転職したばかり、就職したばかり、自営業をしているなどの場合は、
年収が去年とは大きく変わるかもしれません。

その場合には、入居審査の年収欄は見込みの年収を書けば問題ありません。

基本的に見込みの年収を書くことで提出した収入証明書と違いがあったとしても
指摘を受けることはありませんが、指摘された場合には
見込みの年収を書いたことを伝えると大事になることはありません。

問題になることはありませんが、不安を感じる方は
見込みの年収を書いたことを書類提出時に伝えても良いでしょう。

【まとめ】賃貸審査で年収を嘘ついたらバレる?

【まとめ】賃貸審査で年収を嘘ついたらバレる?

本記事では賃貸審査で年収を嘘ついたらバレるのかについて紹介しました。
いかがだったでしょうか?

賃貸審査では、収入証明書の提出を求められるため嘘を付いたら
基本的にバレると考えて良いでしょう。

しかし、入居申し込み書の年収欄は、おおよその年収を書くことが一般的なため、
実際の年収と多少の誤差があってもトラブルになってしまう可能性は低いです。

あまり神経質にならなくて大丈夫です。
本記事が賃貸審査がなかなか通らず困っているという方のお役に立てれば幸いです。