入居したい賃貸物件が見つかった場合、まず不動産会社に入居の申し込みをして審査を受けることになります。そして、ここを無事通過することができれば賃貸契約をすることができます。

ただ、誰でも審査通過できるというわけではなく、上手く進めないと審査を落とされてしまう可能性もあります。そこで今回は、審査を通りやすくする方法について解説していきます。

賃貸(アパート)を借りられない人の特徴を紹介!

賃貸(アパート)を借りられない人の特徴を紹介!

入居審査は「賃貸物件を貸しても問題ない人物かどうか」を判断するために行われます。基本的には不動産会社が行いますが、大家さんが行うこともあります。

ただ、入居審査に通りづらい人はやはり存在し、下記の人は賃貸(アパート)を借りづらくなっています。

賃貸(アパート)を借りづらい人の特徴

  1. 定職に就いていない人
  2. 未成年者の人
  3. 成人しているが学生の人
  4. 水商売をしている人
  5. 非正規雇用の人
  6. 個人事業主の人
  7. 過去に家賃を滞納したことがある人
  8. 金融情報に傷がある人

賃貸借りれない人①定職に就いていない人

定職に就いていない人は「安定した収入がない=家賃を滞納する可能性がある」と考えられ、審査に落とされてしまいやすいです。不動産会社や大家さんからすれば、大事な賃貸物件を貸すうえで「トラブルなくきちんと家賃を払い続けてくれるかどうか」は非常に大切な判断基準になるからです。

ただ、定職についていないからといって賃貸物件を借りられない、ということではありません。この場合は「代理契約」や、預金残高を提示して支払い能力を証明する「残高審査」で賃貸物件を借りることができます。

賃貸借りれない人②未成年者の人

未成年者は20歳未満の人を指していましたが、民法の改正により、2022年4月1日以降より18歳未満の人が未成年者となりました。未成年者は単独で賃貸借契約をすることができず、契約をするためには親権者の同意が必要です。

独身の未成年者が単独で契約をした場合は無効となってしまうため、審査通過は難しくなります。もちろん、既婚者であったり親権者の同意があれば契約することはできますが、収入面や生活態度を懸念して審査に落とされてしまう可能性が高いです。

ただ、未成年者でも審査に通してくれる場合もあるので、まずは不動産会社に相談してみましょう。

③成人しているが学生の人

たとえ成人していても、学生であれば収入が不安定になるので審査に落ちてしまいやすいです。ただ、「連帯保証人の収入がしっかりしている」などの理由があれば、審査を通過できる可能性が高くなります。

また、学生であっても契約の手順は変わらず、両親が連帯保証人になることが多くなっていますが、場合によっては契約者を学生本人ではなく、両親にすることを求められることもあります。

尚、就職先が決まっているのであれば、内定通知書を提出することによって審査に通る可能性を上げることができます。

賃貸借りれない人④水商売をしている人

水商売をしている人の場合、大家さん側でNGとされていることも多いです。というのも、下記のような点が懸念されてしまうからです。

水商売の人が審査に通りづらい理由

  • 悪いイメージを持たれている
  • 他の入居者との生活リズムの違いによる騒音トラブルを心配される
  • 収入が不安定と扱われてしまう
  • 手続きに必要な書類が用意できないことがある
  • 連帯保証人を立てられない場合がある

たとえ一時的な収入は多くても、「安定的な収入が無く離職率は高い」と見なされてしまうので、どうしても入居審査に落ちてしまうことは多くなります。ただ、水商売の人を歓迎している不動産会社もあり、こういった所を利用することによって「水商売でも部屋を貸してくれる大家さんの物件情報」「審査通過のための情報」を得ることができます。

賃貸借りれない人⑤非正規雇用の人

フリーターや契約社員の場合、収入が不安定であることを理由に審査に落とされてしまうことがあります。もちろん定期的な収入はあるので賃貸契約は可能ですが、希望する物件で契約できる可能性は正社員に比べて低くなります。

非正規雇用の人は「いつ無職になってしまうか分からない」と判断されてしまうことから、審査に不利に働いてしまいます。そのため、フリーターや契約社員でも賃貸物件を借りたい場合は「代理契約」もしくは預金残高が多いのであれば「残高審査」をできないか不動産会社に相談してみることをおすすめします。

賃貸借りれない人⑥個人事業主の人

たとえ収入があったとしても、個人事業主の人は審査に落ちやすくなってしまいます。というのも「急に収入が無くなってしまう可能性がある」と見なされてしまうからです。

そのため、確定申告書や納税・所得証明書などの収入証明書を提出し、賃料の支払い能力を証明する必要があります。また、緊急連絡先の提示や本人確認なども必要となります。

尚、事業開始から2年を超えていないなど、事業における収入を示すことができる資料を揃えにくい場合は、審査に落ちやすい傾向があります。収入に対する賃料の割合を約20~25%にすると審査に通りやすくなるので検討してみましょう。

賃貸借りれない人⑦過去に家賃を滞納したことがある人

過去に家賃を滞納したことがある場合、「家賃を支払う能力がない」と判断されてしまい審査に落ちる可能性が高くなります。審査では「安定して家賃を支払うことができるか」が重要視されるため、家賃滞納歴がある人は比較的審査が緩い保証会社を探すなどの対策をする必要があります。

家賃保証会社は大きく分けて3つの種類があり、それぞれで入居審査の難易度が変わってきます。その違いは以下の通りです。

家賃保証会社の審査の特徴

  • 独立系:信用情報を入手することができないため、審査は甘いとされている
  • 信用系:一部の保証会社では業界団体を設立して信用情報を共有しているため、「過去5年間の家賃滞納」をしていた場合は入居審査が厳しくなる
  • 信販系:各種信用情報機関から過去履歴を確認することができ、家賃保証会社の審査でも最も厳しいとされている

保証会社については自分で選ぶことができないので、まずは不動産会社に相談してみましょう。

賃貸借りれない人⑧金融情報に傷がある人

クレジットカードのブラックリストに載ってしまっている人も家賃を支払う能力がないとされ、審査に落とされてしまいます。「ブラックリストに載る」とはどういうことかというと、信用情報機関にネガティブな情報が掲載されることを指します。

ネガティブな事故情報が発生することによりブラックリストに載ってしまうわけですが、事故情報は「債務整理」「電話料金の滞納」「クレジットカードの多重申し込み」「破産」などとなります。

このように、ブラックリストに載っているのであれば、代理契約・残高審査といった審査を受けた方が通過できる可能性が高いといえます。

賃貸の審査で保証会社は何を調べるのか

賃貸の審査で保証会社は何を調べるのか

賃貸の審査では様々な内容が調べられるわけですが、「収入に対する家賃が適正なのかどうか」を特に詳細に見られます。また、それだけではなく入居希望者の人柄なども見られるので、契約を申し込む際もしっかりとした対応をする必要があります。

保証会社ごとに違ってきますが、基本的に審査で調べられることは以下の通りです。

審査で調べられること

  1. 家賃の36倍以上の年収があるか
  2. 収入が安定しているか
  3. トラブルや犯罪歴がないか
  4. 連帯保証人にも安定した収入があるか

①家賃の36倍以上の年収があるか

一般的に審査で見られるのは「家賃の36倍以上の年収があるかどうか」ということです。以下の基準に合っていない場合は、家賃を支払う能力が不安視されてしまうことが多いです。

家賃に対する年収の目安

  • 家賃5万円:年収180万円以上
  • 家賃6万円:年収216万円以上
  • 家賃7万円:年収252万円以上
  • 家賃8万円:年収288万円以上
  • 家賃9万円:年収324万円以上
  • 家賃10万円:年収360万円以上

もちろん、収入に対しての家賃額の基準は保証会社ごとに異なり、どれほどの割合で判断されるかは明らかになっていません。ただ、一般的には収入の3分の1が家賃額として適切とされているので、物件を選ぶ際の参考にしてみましょう。

②収入が安定しているか

収入が安定していれば審査には通りやすくなります。そのため、非正規雇用の人より正社員の人の方が審査通過しやすいといえるでしょう。

また、勤続年数が短い人であったり、設立3年未満の会社に勤めている人などに関しては「収入が不安定」と見なされることが多いです。ただ、貯金額が多く経済的に余裕があることを示せれば、審査に通過するケースもあります。

③トラブルや犯罪歴がないか

周囲の住民とトラブルを起こしていたり、過去に犯罪歴があった場合は審査通過が難しくなります。確認の方法は主にインターネットで名前を検索するというものになっています。

また、過去に「部屋を汚く使っていた」「無断で事務所などとして使っていた」という理由で不動産会社や大家さんとトラブルを起こしていた場合も、審査に落ちてしまうことがあります。

④連帯保証人にも安定した収入があるか

連帯保証人が必要とされる場合、安定した収入があるかどうかが調べられます。その理由は、契約者が家賃を払えなかった場合、連帯保証人が払うことになるからです。

連帯保証人は契約者と同等の責任を持っており、審査の際もしっかり調べられます。連帯保証人は不動産会社や大家さんからの請求に対して拒否することができません。

賃貸の審査を通りやすくする方法

賃貸の審査を通りやすくする方法

賃貸の審査を通りやすくするためにはいくつかのコツがあります。ここを押さえておくことで審査を通過する可能性を上げることができるため、参考にしておきましょう。

審査を通りやすくする方法

  1. 極力家賃の低い物件を選ぶ
  2. 独立系やLGO系保証会社の物件を選ぶ
  3. 大家さんに良い印象を与える
  4. 審査に強い不動産屋に依頼する

賃貸を借りやすくする方法①極力家賃の低い物件を選ぶ

家賃の低い物件を選ぶことによって、審査に通過する可能性が高くなります。前述したように家賃の目安は収入の3分の1程度といわれているので、これより家賃の低い物件を選びましょう。

目安は収入の3分の1程度ですが、以下のように収入の4分の1程度の家賃にすると、より確実です。

収入の4分の1の家賃目安

  • 手取り13万円:32,000円
  • 手取り14万円:46,000円
  • 手取り15万円:50,000円
  • 手取り16万円:53,000円
  • 手取り17万円:57,000円

賃貸を借りやすくする方法②独立系やLGO系保証会社の物件を選ぶ

保証会社には様々な種類があり、特に「独立系」「LGO系」と呼ばれている保証会社は審査基準が緩く、審査に通過しやすくなっています。これらは独自基準で審査をしているため、定職に就いていなくても入居しやすいという特徴があります。

尚、「信販系」はクレジットカードなどの信用情報を判断材料にしているため審査が最も厳しく、「LICC系」は過去にLICC系の保証会社で問題を起こしていた場合に審査に落ちやすくなります。

賃貸を借りやすくする方法③大家さんに良い印象を与える

不動産会社および大家さんに良い印象を与えると、審査に通過できる可能性が高くなります。審査では見た目の印象や話し方などでも「トラブルなく家賃を払ってくれそうかどうか」が判断されるので、不動産会社に申し込みをする際もしっかりと対応しましょう。

不動産会社に行く際は服装や髪型に気を付け、受け答えも丁寧に行えば、審査で有利になります。逆に、担当者に乱暴な言葉遣いをしたりすると悪い印象を与えてしまうので注意が必要です。

賃貸を借りやすくする方法④審査に強い不動産屋に依頼する

審査に強い不動産会社に依頼することによって、審査通過の可能性が高くなります。ただ、そのような不動産会社を見つけるのは大変なので、インターネットで口コミや評判をあらかじめ調べておくようにしましょう。

もしくは担当者によっても力量は変わってくるので、相談してみて「きちんとした対応をしてくれていない」と感じたなら、別の不動産会社を検討してみても良いでしょう。

【まとめ】賃貸を借りれない人の特徴は?

【まとめ】賃貸を借りれない人の特徴は?

ここまで、賃貸を借りれない人の特徴について解説してきました。現時点で賃貸を借りるのが難しい人でも、前述した対処をすることで審査に通過できる可能性を上げることができます。

まずは保証会社の審査基準を知り、適切な対応をしていっていただけたらと思います。