履歴書に緊急連絡先を記入していなかった場合、企業と連絡が取れなくなってしまった際に、せっかくの採用のチャンスを逃してしまいます。緊急連絡先を正しく記入しておくことによって、誰かしらと連絡を取ることができるので、問題なく就職活動を継続することができます。
そこで今回は、「緊急連絡先として自分の番号を記載しても良いのか」ということと「緊急連絡先の具体的な記載方法」について解説していきます。
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目次
【結論】緊急連絡先は基本的に自分以外の番号にする
結論から言うと、緊急連絡先は基本的に自分以外の番号にしておきましょう。もちろん、連絡が取れる状況ならば「同上」と書くだけで大丈夫ですが、そもそも緊急連絡先とは「本人と連絡がつかなくなってしまった場合に使われる連絡先」を指します。
そのため、状況によっては「同上」と書くと「ビジネスマナーや一般常識がない人」と判断されてしまいます。また、緊急連絡先は家族の番号しか記入してはいけない、というわけではなく、友人や恋人の番号であっても大丈夫です。
ただ、親族でない場合は「疎遠になってしまった場合はどうするのか」などの問題が生じます。相手方も困惑してしまうことがあるので、安易に依頼はしない方が良いでしょう。
緊急連絡先の書き方をケース別に紹介
ここからは、緊急連絡先の書き方をケース別に紹介していきます。様々なケースにおいて最善の書き方が分かるので、相手側に悪い印象を与えることなく履歴書を見てもらうことができるでしょう。
もし自身のケースがすべてに当てはまらなかったとしても、これから紹介する6つのケースに当てはめて考えれば、適切な記載にすることができます。
ケース①必ず連絡が取れる場合
必ず連絡が取れる場合であれば、履歴書の緊急連絡先は「同上」とし、電話番号の欄も空欄でOKです。ただ、海外出張などの予定がある場合は、緊急連絡先の記載は必ずしておきましょう。
ちなみに、「同上」とは「上に同じ」という意味で、文章を省略したいときによく使われます。履歴書では住所欄で使われることが多いですが、特に失礼な表現ではないので、履歴書などの文書にも使用可能です。
ただし、「同上」を使用していい項目は「住所」「電話番号」「緊急連絡先」の3つとなっており、学歴や職歴欄で使用すると「ビジネスマナーがなっていない人」と判断されてしまうので十分に注意しましょう。
ケース②実家で暮らしている場合
実家で暮らしている場合は緊急連絡先に住所を書かず、「同上」と記載すれば大丈夫です。ただ、あまり実家におらず連絡が取りづらいという場合は、実家の固定電話や家族の携帯番号を記載しましょう。
その際、実家に固定電話がない場合は、父もしくは母の携帯番号を記入することになりますが、「000-0000-0000(父携帯)」のように誰の携帯番号か分かるようにしておくのがポイントです。
また、緊急連絡先を空欄にするのはNGなので注意しましょう。空欄の場合は書き忘れなのか、単に書いていないのか、判断できません。多くの場合、書き忘れと判断され選考にマイナスに働いてしまいます。
ケース③一人暮らしの場合
一人暮らしの場合であれば、緊急連絡先に実家の住所を記載しておきましょう。緊急連絡先はほとんど使われることはありませんが、万が一のときに家族を通じて連絡を取ることができます。
何らかのトラブルがあり本人と連絡が取れなくなった場合に緊急連絡先があると、企業側としても安心材料になります。ちなみに、緊急連絡先は友人や恋人でも大丈夫ですが、必ず相手の承諾を得てから書くようにしましょう。
承諾なく勝手に番号を書くと、大きなトラブルに発展してしまう可能性が高いです。その場合、企業からの信用も落ちてしまうので注意が必要です。
ケース④短期間の帰省をする場合
選考期間中に短い期間の帰省をする場合はどのような対応をすれば良いのでしょうか。ここは、緊急連絡先に帰省する先の住所を書くのが適切な記載方法になります。
その際、帰省期間については本人希望欄に記入して、帰省先に郵便物を送ってもらうようにしましょう。ただ、書類によっては返送期限などが設けられていることもあり、対応しないとせっかくのチャンスを不意にしてしまうことにもなりかねません。
大事な書類はすぐ確認できるよう手を打っておきましょう。また、本人希望欄には「〇月〇日~〇日まで実家へ帰省する予定です。」などのように記載すると企業側も状況が把握しやすくなります。
ケース⑤既婚者の場合
既婚者の場合であれば、夫もしくは妻の連絡先を記載するのが適切です。一緒に暮らしている場合であれば住所の欄に「同上」と記入します。別々に住んでいる場合であれば、夫と妻の住所と番号を両方記載しておきます。
ちなみに既婚者の場合、扶養家族としてパートナーの情報を履歴書に記載しなければならないことがあるので、該当する際は別途準備しておきましょう。履歴書の項目を丁寧に記入することによって、より採用担当者に熱意を伝えやすくなります。
ケース⑥下宿・寄宿している場合
居住している家の表札と自分の名字が違っていた場合、現住所欄に住んでいる住所を記入しましょう。そして「~方」として表札に書かれた名前を記入します。下記に当てはまっていている場合はこのような記載にしておきましょう。
「~方」の記入が必要
- 同棲をしている場合
- 居候をしている場合
- 下宿や寄宿をしている場合
- 名字は変わったが実家暮らしをしている場合
下宿先の名字が同じならば「~方」の記入は必要なく、空欄のままで大丈夫です。ちなみに、連絡先に「~方」を使う理由は、郵便物を確実に届けるためです。
郵便物の宛名と表札が違ってしまうときちんと届かない可能性もあるので、忘れずに記入しておきましょう。
緊急連絡先の情報を記入する方法
履歴書で緊急連絡先を記入する際、どのように書けばいいのか分からなくなってしまうケースがあります。その際に不適切な記入をしてしまうと相手に悪印象を与えてしまうこともあるので、履歴書を書き始める前に基本の型を押さえておくことが重要です。
まずは基本を押さえてから書き始めるようにするとスムーズに作業が進みます。ここからは、下記の具体的な書き方について解説していきます。
履歴書の基本的な書き方
- 住所の書き方
- 電話番号の書き方
- メールアドレスの書き方
①緊急連絡先となる人の住所の書き方
履歴書の住所欄には、現在住んでいる場所を記入していきます。アパートやマンションの場合であれば、部屋番号まで記入しておきましょう。また、履歴書には「1-2」のように住所を略称で書いてはいけないため、「1番地2号」のように正確な住所を記入します。
そして、よみがなですが、履歴書に「ふりがな」と表記されていた場合はひらがな、「フリガナ」と表記されていた場合はカタカナで記入していきます。その際、都道府県名から市町村名まではふりがなを付けますが、「〇丁目〇番地〇号」の部分にはふりがなを付けないので注意しておきましょう。
実はこの部分は分かっていない人が多いので、きちんと記載することによって採用担当者に好印象を与えることができます。
住所が長い場合の書き方
緊急連絡先の項目に住所を記入する際、もし住所が長く1行で書ききれなければ、2行に分けて書くようにしましょう。無理に1行にまとめる必要はまったくありません。改行する際は1行目に番地名まで記入するようにして、2行目にアパート名などを記入するときれいに見えます。
住所を2行で記入したとしても、ふりがなは1行で記入するのが一般的なので、全体のバランスを見ながら調整するようにしましょう。住所が長いと字を小さくして細かく記入してしまいがちですが、バランスを考えて書くことによって相手側にも見やすくすることができます。
引越し予定がある場合
引越しの予定がある場合、必ずその旨を企業側に伝えるようにしましょう。引越し先の住所が分からなければ、企業側としても大事な書類や連絡を受け取ってもらえず、どうすることもできなくなってしまいます。
転居先が決まっているのであれば、空きスペースや本人希望欄に引越し先の住所を記入していきます。引越しをする場合は以下のポイントに気を付けましょう。
引越しをする場合に気を付けるポイント
- 転居先を記入しておく
- 転居予定日を記入しておく
- 通勤時間については現住所からの時間を記入
転居先および転居予定日については必ず記入をし、企業が迷わずに郵便物を送付できるようにしておきましょう。
また、転居先がまだ分からない状態であっても「採用が決まりましたら、通勤時間〇分のエリアに転居予定です。」のように記載しておくことによって、採用担当者も安心して内定を出すことができます。
②緊急連絡先となる人の番号の書き方
電話番号については、なるべく連絡が付きやすいような電話番号を記入しましょう。もちろん固定電話でも問題ありませんが、現在では携帯電話番号の方が一般的になっています。
ちなみに履歴書には固定電話の記入欄がある場合がありますが、携帯電話番号を記入する場合は「なし」と記入しましょう。尚、履歴書に書く電話番号はハイフンで繋ぎ、カッコがある場合は位置に合わせて記入していきましょう。
たとえば、カッコが左側にあれば「市外局番」をカッコ内に書く、カッコが中央にあれば「市内局番」をカッコ内に書く、という具合です。こういった基本的な書き方を押さえておかないと、履歴書を雑に書いている印象を与えてしまうので注意が必要です。
③緊急連絡先となる人のメールアドレスの書き方
緊急連絡先のメールアドレスは分かりやすく記入するよう心がけましょう。なぜなら、採用担当者がメールアドレスを読み間違えてしまった場合、緊急時に連絡が取れなくなってしまう危険性があるからです。
特に下記のように見間違えやすい文字については、はっきりと書くようにしておきましょう。
見間違いやすい文字
- 数字の「0」と英語の「o」
- 大文字と小文字(Tとtなど)
- 「-」「.」などの見にくい記号
見間違いを防ぐために、数字と英語を区別しやすいアドレスを作るのもおすすめです。また、新しく転職用にメールアドレスを所得するのであれば、ビジネスでもよく利用されている「Gmail」、もしくは「Yahoo!メール」などを選ぶと良いでしょう。
逆に携帯のキャリアメールは添付ファイルが開けない可能性もあるのでおすすめできません。キャリアメールしかない人は新しいメールアドレスを取得しておきましょう。
緊急連絡先がいない場合は緊急連絡先代行がおすすめ!
就職の際に緊急連絡先の記入が必要にもかかわらず「頼める人が誰も周りにいない」という人もいると思います。ただ、そのようなときであっても就職を諦める必要はなく、緊急連絡先代行を利用することによって問題なく履歴書を作成することができます。
もちろん、どのような業者でもいいというわけではなく、実績のある業者を選んだ方が安心なのはいうまでもありません。そこでここからは、おすすめの2つの代行業者について紹介していきます。
日本アリバイ協会|業界最安値級の緊急連絡先代行業者
日本アリバイ協会では、就職の際に「緊急連絡先の記載が必要なのに頼める人がいない」という場合の緊急連絡先の代行サービスが提供されています。料金は業界最安値の16,500円となっており、「電話・メール・ライン」で申し込みや無料相談をすることが可能です。
即日対応をしてくれるだけでなく、全国対応もしているので、かなり利用しやすい緊急連絡先代行業者となっています。代行業者に迷ったら、まずはここを検討してみることをおすすめします。
全国緊急連絡先代行アローズ|緊急連絡先代行専門
全国緊急連絡先代行アローズは、平日・土日祝ともに申し込みから最短30分で対応可能と、スピーディーな対応が大きな特徴となっています。緊急連絡先のサービスは異なる3パターンから選ぶことができ、料金は9,900円から27,500円ほどとなっています。
どのプランにしたら良いか迷ってしまった場合には、電話やラインで相談することができるので、気になった場合は連絡してみましょう。
【まとめ】緊急連絡先は自分以外の番号にするべき?書き方を徹底解説
ここまで、「緊急連絡先を自分の番号にしても良いのか」ということと「緊急連絡先の書き方」について解説してきました。履歴書に緊急連絡先を記入する目的は「連絡が途絶えないようにする」ことであり、企業に採用するにあたって「連絡が取れることは大前提」となってきます。
また、履歴書に適切な書き方ができる人は「ビジネスマナーが身に付いている」と判断され、採用に有利に働く可能性があります。採否に直接影響する部分になりますので、緊急連絡先については忘れずに記入しておきましょう。