賃貸住宅は、無職で保証人がいなくても賃貸契約はできます。
近年では、高齢者のみの世帯や外国人世帯の増加で、そもそも保証人を依頼できるような身内がいないケースが多くあります。
高齢者のみの世帯については、親や兄弟姉妹も高齢で年金生活であるケースが多く、滞納時に家賃を代わりに支払うような資力がありません。また、外国人については国内に身内がいるケースは殆どなく、保証人の依頼は現実的に難しいのです。
一方、無職でも学生さんであれば、親からの仕送りなど身内のバックアップが見込めれば、借りることはできます。
さらに、現在は無職でも家賃を2年間支払える分の貯蓄があることや、新しい仕事が決まっているなど、客観的に家賃が支払える状態であれば、借りられることがあります。
この記事では、無職で保証人がいないときに賃貸住宅を借りる方法について、具体的に解説していきます。
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目次
アリバイ会社スタッフ
最終更新日:
無職で保証人がいなくても賃貸契約はできるのか
無職で保証人がいなくても賃貸契約はできます。
以前、賃貸住宅を借りる時には保証人をつけることが必然的に求められ、保証人は主に身内(親や兄弟姉妹など)に依頼することが殆どでした。
しかし、現在では社会が多様化し、身内同士の関係も希薄化し、保証人事態を頼みづらい風潮があるなど、ここ数年で大きく変わりつつあります。
また、近年は外国人労働者の日本国内への流入による外国人世帯も増加しており、日本国内に身内がいないケースが殆どで、そもそも保証人を依頼できる環境ではないのです。
そこで、最近では保証人不要の賃貸住宅や、保証人を保証会社に代理させるなど新しい形態の賃貸住宅が多く出てきています。
また、無職の状態であっても家賃を支払える預貯金があることや、現状無職である理由、新しい職場が既に決まっているなど、客観的に見て家賃の支払いが可能な状態であれば、賃貸契約を結ぶことは可能です。
つまり、無職の状態で保証人がいなくても、状況により賃貸契約できることがあります。
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賃貸契約時に行われる入居審査について
賃貸契約には必ず入居審査があります。
入居審査では、職業や収入などの属性はどうか、収入に応じた物件をピックアップしているか、支払いが滞る可能性はないか、連帯保証人の有無、入居希望者の人柄などを確認します。
入居審査は主に不動産会社が行います。また、最終的には不動産会社が入居希望者の紹介を行い、入居を受け入れるかは家主の判断となります。入居希望者が賃貸契約を結ぶまで家主と会うことはあまりないので、実際に紹介を行う不動産会社への印象が入居審査を通すポイントとなります。
入居審査を行う一番の理由は、「部屋を貸した後に、滞納なく安定して賃料を支払う見込みがあるか」になります。
家賃が回収できるかは、賃貸経営の根幹部分となり家主にとっては大変重要な審査です。
入居審査に必要な書類
以下に、入居審査で必要な書類を紹介します。
入居審査で必要な書類
- 身分証明書(運転免許証、他写真付きの証明書など)
- 収入証明書(会社員の場合は昨年度の源泉徴収票、他確定申告書など)
- 保証人の収入証明書
- 在籍証明書
- 内定証明書、雇用契約書(年収が記載してあるものなど)
入居審査の基準
入居の審査には、主に下記5つの基準があります。
簡単に言うと家賃を支払える能力があるのか、反社会的勢力の人や前科があるような人ではないか、モラルをわきまえ近隣トラブルや家主とのトラブルを起こしそうにないか、などになります。
入居審査の基準①職業
一つ目は、職業です。職業により収入の安定性などは大きく変わってきます。
例えば、公務員や医師・弁護士などは、勤務先や収入に安定感があり、また一般的に素行が良い人が多いので家主は安心して貸すことができます。
また、今回の無職の場合では、現状無職である理由をはっきりと伝えることが重要になります。
例えば、1か月ほど前に会社を辞め現状は無職であるが、来月新しい職場に転職する予定があるというケースです。新しい職場の近くで通勤しやすくするためなど、はっきりとした理由を伝えることになります。
雇用契約書など働くことが決まっている証拠(年収などが記載されていることが望ましい)を持参すると、より説得力があり信憑性も上がります。
入居審査の基準②収入
二つ目は、収入です。つまり物理的な家賃の支払い能力を見ています。
支払いができるかは、収入証明書などを見て確認します。会社員であれば、昨年の源泉徴収票を提出するのが一般的です。
例えば、家賃が月額15万円(年間180万円の家賃)にも関わらず、世帯年収が350万円であれば、支払いが滞る可能性が高いように思えます。
尚、現在は世帯年収350万円であるが、貯蓄が2000万円以上あることや、転職して年収が上がる証明があれば、客観的に支払い能力があるとみなされることもあります。
つまり、年収や資産状況などを見て、更新までの2年間に滞納なく家賃を支払える能力があるのかを確認しています。
入居審査の基準③連帯保証人の有無
三つ目は、連帯保証人の有無若しくは保証会社の確認です。
賃貸入居時には、保証人を求められるケースが殆どになります。保証人は、万が一賃借人が家賃滞納した時に、家主が家賃回収できる窓口として重要になります。
よって、保証人の属性や支払い能力があるのかを確認します。例えば、保証人が無職で年金生活などであれば、支払い能力が不足しており審査が通らないこともあります。
また、保証人がいない場合には保証会社の有無と、どこの保証会社で審査が通過しているかなどを確認します。
入居審査の基準④人柄
最後に、入居者の人柄や属性です。
入居審査は、収入や保証人の審査だけでなく、一通りの人柄や態度なども審査対象になります。
不動産会社が家主に入居希望者の話を持っていく場合、人柄や面談時の態度なども伝えています。
例えば、態度が横柄な人や身なりが汚いなどの場合、家主が敬遠することがあります。
よって、賃貸の審査は店舗への問い合わせ時や、来訪時から始まっていると思ったほうがよいでしょう。
入居審査の基準⑤滞納の有無
最後に、滞納などの経歴です。クレジットカードの滞納や過去に自己破産など、信用情報にいわゆる事故的な情報があるのかになります。仮にカードの支払いを滞納した履歴がある場合、家賃の支払いにおいても十分滞納する可能性があると判断されます。
また、以前に家賃滞納などのトラブルを起こしている人になると、保証人への審査がより厳しくなることもあります。
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無職で保証人なしでも入居審査に通りやすくする方法
賃貸住宅は、無職で保証人なしでも借りることができます。
しかし、家主として当然に賃料回収の見込みが立たない人には、貸すことはできません。
よって、その人の状況により「貸せるor貸せない」の判断をすることになります。
下記に、無職で保証人なしでも、賃貸住宅を借りることができるパターンについて解説します。
①預貯金を審査してもらう
一つ目は、預貯金の審査をすることです。
具体的には、支払い能力があることを示すことになります。
支払い能力を示せるものとして、通帳などで預貯金額を提示することや、他にも株・不動産を所有しており配当金や家賃収入などで生活していることなど、客観的に支払いができることを証明すれば審査が通る可能性があります。
例えば、家賃7万円の物件を借りるのに預貯金が2000万円あれば、2年後の更新まで支払いは可能と判断するのは、一般的であると考えます。
②アリバイ会社を利用する
二つ目は、アリバイ会社(在籍会社)を利用することです。
無職の場合には、アリバイ会社を使うことで入居審査が通りやすくなることがあります。アリバイ会社は社会的地位を偽装する会社であり、現在の不動産業界では一般的です。
中には即日対応してくれるアリバイ会社も存在し、柔軟性があることが特徴です。
アリバイ会社には、賃貸契約時の在籍確認以外にも、源泉徴収票や給与明細書の作成もお願いすることが出来るので、賃貸契約の入居審査で不安がある方は、一度お問い合わせをしてみましょう。
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③家賃保証会社を利用する
三つ目は、家賃保証会社を利用することです。
賃貸保証会社とは、保証人の代わりをする会社で、賃借人に家賃滞納等があった場合に一時的に代理で家賃を納めてくれます。
賃貸保証会社を利用する場合には、毎月の家賃以外に保証委託費用が必要になります。保証委託費用は、依頼する保証会社により異なりますが、概ね年間1万円~2万円程度です。
尚、賃貸保証会社利用時は審査があります。当然に審査に通過しないと利用することはできません。
主な審査ポイントは、入居時の審査同様に、家賃に対して支払いできる能力があるかになります。
つまり、収入に適した物件を選んでいるかがポイントになり、概ね年間家賃が収入の1/3以下に収まっていることが、審査を通す目安になります。
④家賃を前払いして賃貸を借りる
四つ目は、家賃を前払い方式にすることです。
こちらは家主に求められた場合などになりますが、家賃を前もって支払えれば家主は安心します。家主にとって一番恐れているのは、家賃が回収できないことだからです。
尚、何か月分前払いするかは、家主との契約次第ですが、概ね半年から1年程度となるでしょう。
⑤連帯保証人不要の物件を選ぶ
五つ目は、連帯保証人不要の物件を選ぶことです。
代表的なのはUR賃貸住宅になります。また、民間の賃貸でも連帯保証人不要の物件もあるので注意深く探してみることも重要です。
⑥クレジットカードで家賃を振り込む
最後に、クレジットカードで家賃を振り込む事です。
家主にとって、家賃滞納の心配が少ないクレジットカード決済は重宝されます。家主への信用度が上がる支払い方法であり、入居審査が通る可能性が高まります。
無職で保証人がいなくても入居審査に通りやすい物件とは?
では、無職で保証人がいなくても入居審査に通りやすい物件にはどんなものがあるのでしょうか?
以下に紹介していきます。
①家賃が安い物件や敷金・礼金がゼロの物件
1つ目は、家賃の安い物件を選ぶことです。
いくら預貯金があっても収入がなければ、生活するうえでは預貯金を切り崩す形になります。家賃以外にも、光熱費や食費など日常生活で掛かる出費は幾らでもあるのです。
よって、その人の生活水準により月々の出費は異なりますが、なるべく家賃の安い物件を選んでおくことが得策となります。
例えば、10万円程度の家賃が問題ない人でも、ワンランク下げた7万~8万円位の物件を選ぶというようなイメージです。
次に、敷金・礼金がゼロの物件はそもそも入居者が集まりにくい物件である可能性があります。入居者を募る為に、敷金・礼金ゼロなどのメリットを謳っているため入居審査が周辺物件に比べて通りやすいこともあるのです。
②短期間契約の物件
二つ目は、短期間契約の物件を選ぶことです。
マンスリーマンションやシェアハウスなど、週単位、月単位で借りることができる物件になります。
このような物件は、入居時に家賃と光熱費を一括で支払うことが多く、初期費用が掛かるので注意が必要です。
③UR賃貸物件
三つ目は、CMでもおなじみですが、UR賃貸住宅で借りることです。
尚、UR賃貸住宅を保証人なしで借りるには、以下の基準を満たす必要があります。
また、基準金額に満たない場合でも、貯蓄額にて一定の基準を満たしていれば借りることができる、救済措置もあります。
よって、保証人なしで無職でも賃貸契約を結ぶことはできるのです。
①家賃が8万2500円未満→家賃の4倍の月収が必要(家賃8万円の場合、月収32万円以上が必要になります)
②家賃が8万2500円以上20万円未満→月収33万円以上が必要
③家賃が20万円以上→月収40万円以上が必要
①家賃が6万2500円未満→家賃の4倍の月収が必要
②家賃が6万2500円以上20万円未満→月収25万円以上が必要
③家賃が20万円以上→月収40万円以上が必要
引用元:UR賃貸住宅くらしのカレッジ
※詳細は、UR賃貸受託のホームページをご参照ください
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【無職・貯金なしでも賃貸契約はできるのか?入居審査のポイントを解説】まとめ
無職、保証人なしでも賃貸契約を結ぶことはできます。
無職の状態では、家賃の支払いができることを証明できる書類や、無職である理由、支払い能力がある保証人をつけるなど、総合的な判断で入居の審査が通ることがあります。
また、保証人なし物件には、保証人不要の物件と保証人の代わりとなる賃貸保証会社をつける物件があります。
つまり、双方を満たすことができれば「保証人がいない」「現状無職の状態」でも、賃貸住宅を借りることはできます。
このような状況でお悩みの人は、まずはお近くの不動産会社までご相談に行かれることをおすすめします。