「任意整理は引越しの審査に影響するの…?」
任意整理を行う際に、引越しの審査に影響したらと不安を感じる方は少なくないでしょう。
本記事では、任意整理は引越しの審査で影響するのかについて詳しく紹介していきます。
引越しの審査を受ける時のコツや賃貸に住んでいる人が注意すべきポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
- 引越しへの影響はあるのか
- 賃貸の人が注意すべきこと
- 審査を受ける際のコツ
目次
任意整理は引越しの審査に影響する?
任意整理は現在住んでいる賃貸の更新時には悪影響を及ぼさないものの、新規で賃貸を契約する際には悪影響を及ぼす恐れがあります。
ここでは、任意整理が引越しの審査へ影響するのか、シーン別に解説していきます。
任意整理は引越しの審査に影響する?
- 賃貸契約の更新には影響しない
- 強制退去にはならない
- 新規契約では審査に影響する場合がある
賃貸契約の更新には影響しない
任意整理をしても賃貸契約の更新には影響を及ぼしません。
賃貸契約の更新時には、そもそも契約時のような審査は実施されないからです。
収入がない状態で更新の時期を迎えたり、借金がある状態で更新時期を迎えたりしても更新に悪影響を及ぼすことはありません。
賃貸を普通借家契約で結んでいる方は、任意整理を行ったことが原因で住まいを失う心配はないと考えて良いでしょう。
強制退去にはならない
任意整理をしても現在住んでいる賃貸で強制退去を求められることはありません。
大家さんであっても入居者を強制的に退去させるには、正当な理由が必要だからです。
強制退去が認められる正当な理由としては、家賃の長期間の滞納や重大な契約違反が挙げられます。
任意整理を行っただけでは強制退去を実施できる正当な理由にはならないので、大家さんや管理会社に知られても強制退去にはなりません。
新規契約では審査に影響する場合がある
賃貸契約を行う際には、賃貸の契約者に十分な支払い能力があるかを確認しますが、審査を行う会社の中には申込者の信用情報までチェックする会社が存在します。
任意整理をすると信用情報に記録が残るので、信用情報のチェックが入ると家賃の滞納を危険視されます。
引っ越す際は、利用する保証会社の種類に注意が必要です。
なお、引越しの審査で信用情報のチェックを行う会社は限られており、必ずしも賃貸契約に悪影響を及ぼすわけではありません。
任意整理は引越し時の保証会社の審査に影響する?
任意整理は引越し時の保証会社の審査に影響するケースと影響しないケースがあります。
ここでは、どのような保証会社を利用した場合に悪影響を及ぼすのかについて詳しく紹介していきます。
保証会社の審査に影響する?
- 保証会社の審査に影響するケース
- 保証会社の審査に影響しないケース
保証会社の審査に影響するケース
保証会社の審査に任意整理が影響するのは、信販系と呼ばれる種類の保証会社を利用した際です。
信販系とは、主にクレジットカード会社が運営している保証会社で、信用情報機関に加盟しているため信用情報のチェックが行えます。
任意整理をすると信用情報に記録が残るので、賃貸契約時に信用情報機関へ加盟している信販系の会社を利用すると審査に影響を及ぼします。
保証会社は物件ごとに決められており、引越しの審査を受ける側が自由に選択できる要素ではありません。
保証会社の審査に影響しないケース
以下のようなケースでは、保証会社の審査に影響しません。
審査に影響しないケース
- 独立系の会社の利用時
- 信用系の会社の利用時
保証会社の中でも、独立系と信用系に分類される会社であれば、賃貸契約時に利用しても任意整理の経験が影響を及ぼすことはありません。
賃貸契約時に保証会社を利用したい時は、独立系や信用系が利用できるお部屋を選ぶと良いでしょう。
任意整理後に引越しの審査を受けるコツ
任意整理後に引越しの審査を受けるコツは、以下の8つです。
引越しの審査を受けるコツ
- 信販系以外が利用できる物件を選ぶ
- 保証会社が不要な物件を選ぶ
- クレジットカード払いの物件は避ける
- 公営住宅を検討する
- 記録が消えるのを待つ
- 親族に代理契約を頼む
- 家賃が安い物件を選ぶ
- アリバイ会社を利用する
信販系以外の保証会社が利用できる物件を選ぶ
任意整理をすると信用情報に傷が残りますが、引越しの審査を実施する保証会社の中には信用情報をチェックする会社とチェックしない会社があります。
種類 | 信用情報の確認の有無 |
---|---|
信販系 | 確認される |
信用系 | 確認されない |
独立系 | 確認されない |
上記の通り、信用情報をチェックするのは信販系のみです。
任意整理の経験があっても信販系以外が利用できるお部屋を選べば、審査の通過難易度は下げられます。
保証会社が不要な物件を選ぶ
任意整理の経験がある方は、保証会社が不要なお部屋も検討してみることがおすすめです。
任意整理の経験が審査に悪影響を及ぼすのは、保証会社から信用情報をチェックされた時であり、信用情報が確認されなければ、任意整理経験があっても問題なく賃貸を借りられます。
保証人がたてられる方は、不動産屋で保証会社が不要なお部屋を相談してみてください。
家賃がクレジットカード払いの物件は避ける
任意整理を行うと、クレジットカードの使用や新規作成ができなくなります。
任意整理後に引越を行う際は、クレジットカード払いのお部屋は避けましょう。
クレジットカード払いと口座振替といったように複数対応している支払い方法の内、1つがクレジットカード払いというお部屋であれば申し込んでも問題ありません。
クレジットカードが発行できない方は、引越しの審査を突破できてもクレジットカードの審査で落ち、賃貸の契約を断られます。
公営住宅を検討する
任意整理後、信用情報から記録が消える前に引越す必要がある時は、公営住宅も検討してみることがおすすめです。
公営住宅とは、住居で困っている低所得者向けに供給されている住宅のことです。
公営住宅の審査では個人信用情報がチェックされないため、各自治体の定めた条件を満たしていれば任意整理経験のある方でも審査を通過できます。
一般的な賃貸住宅と比較して家賃が安いというメリットもあるので、引越す際はぜひ公営住宅も検討してみてください。
任意整理の記録が信用情報から消えるのを待つ
今すぐに引越す必要がないなら、任意整理の記録が信用情報から消えるのを待ってから引越すと良いでしょう。
任意整理を行うと必ず自分の信用情報に記録が残ってしまいますが、信用情報の記録は完済してから約5年程度の時間が経過すれば消去されます。
完済できれば必ず記録を削除される日が来るので、引越しを急いでいない方は任意整理の記録が消えるタイミングを待ってから引越す方法も検討してみてください。
なお、完済しない限り信用情報から記録が削除されることはありません。
親族に代理契約を頼む
親族を頼れる方は、事情を打ち明けて代理契約で賃貸を借りる方法もおすすめです。
代理契約とは、お部屋に入居する人と異なる人が賃貸の契約のみを行う方法で、主に支払い能力のない学生が賃貸を契約する際に利用されています。
代理契約であれば審査の対象となるのは代理の契約者なので、入居者が任意整理をしていても審査には一切影響を及ぼしません。
代理契約は大家や管理会社に許可をとれば簡単に行える契約方法のため、親族を頼れる方はぜひ検討してみてください。
家賃が安い物件を選ぶ
任意整理後に引越す際は、できる限り家賃が安いお部屋を選ぶことがおすすめです。
賃貸の審査の難易度は家賃の金額に比例して高まっていくため、家賃が安いお部屋を選んだ方が審査の通過が簡単になります。
審査をスムーズに突破したい時は、妥協できる範囲で家賃を下げることも検討してみてください。
月収の1/4以下程度に家賃を押さえられれば審査の通過確率を上げられるでしょう。
アリバイ会社を利用する
任意整理の影響で引越しの審査が不安な時は、アリバイ会社の利用を検討してみてください。
アリバイ会社とは、引越しの審査の通過が不利な属性の方に対して審査を有利にするアリバイの提供を行うサービスです。
アリバイ会社の力で任意整理の記録を消すことはできませんが、アリバイ会社を利用して本来の職業や収入状況よりも有利な属性で審査が受けられれば、審査に突破できる可能性を高められます。
審査が不安な時は、ぜひアリバイ会社の利用を検討してみてください。
賃貸に住んでいる人が任意整理を行う際に注意すべきポイント
賃貸に住んでいる方は、任意整理を行う際に以下の3つの点に注意しましょう。
賃貸に住んでいる人が注意すべきポイント
- クレジットカード払い選択時は変更する
- 家賃は絶対に滞納しない
- 契約更新を拒否される場合がある
家賃をクレジットカード払いしている時はすぐに変更する
任意整理を行うとクレジットカードの使用や作成が行えなくなります。
現状家賃をクレジットカードで支払っている方は、任意整理を行う前に口座振替といった別の支払い方法へと変更しておきましょう。
任意整理は整理する対象を選択できるので、クレジットカード払い以外の支払い方法が選べないお部屋の場合は、家賃を支払うためのクレジットカードは整理の対象から外すと良いでしょう。
家賃は絶対に滞納しない
現状賃貸に住んでいる方は、任意整理を行った後に家賃を滞納しないことが大切です。
任意整理を行ったことは賃貸契約の更新を拒否する理由にはなりませんが、家賃を滞納すると家賃の滞納を理由に強制退去や更新を拒否される恐れがあるからです。
数日程度の遅れであれば問題ありませんが、2~3ヵ月以上連続で家賃を滞納すると、強制退去や契約更新拒否に発展すると覚えておきましょう。
保証会社の契約更新を拒否される場合がある
保証会社との契約は1~2年おきに更新を行いますが、更新の際には最初の契約時と同様の審査が行われます。
更新の審査で信用情報のチェックが行われると、任意整理を理由に契約の更新を拒否されることがあります。
保証会社に契約の更新を拒否された場合、ほかの保証会社と契約するか連帯保証人をつけなければいけません。
現状信販系の会社と契約している方は、契約の更新を断られる可能性があると覚えておきましょう。
任意整理と引越しの審査に関するQ&A
最後に任意整理と引越しの審査に関するQ&Aをまとめて紹介します。
今回紹介するのは、以下の5つの質問です。
Q&A
- 自己破産したら賃貸は借りられない?
- 同居者が任意整理していても問題ない?
- 夫の債務整理後に賃貸は借りられる?
- 任意整理中に引越しても問題ない?
- 任意整理を不動産屋に話す必要は?
自己破産したら賃貸は借りられませんか?
自己破産しても賃貸は借りられます。
ただし、自己破産を行った事実は自分の信用情報に最低5年間は残り続けるため、引越しの審査で信用情報を確認されると落とされる場合があります。
賃貸契約は信用情報に傷がない人と比較して簡単ではないですが、信用情報が確認されないお部屋を選んだり、保証人をたてたりするなどの対策をとれば契約自体は可能です。
現状自己破産と引越しを同時に考えているのであれば、まず引越してから自己破産の手続きを行うと良いでしょう。
同棲相手が任意整理をしていると審査に影響がありますか?
同棲相手の任意整理の経験が、審査に影響を及ぼすかどうかは、同棲相手を契約名義人にするか次第です。
同棲相手を契約名義人にするのであれば影響を及ぼす可能性がありますが、契約名義人に自分がなるのであれば審査には影響を及ぼしません。
また、同棲相手が契約名義人になる場合でも、保証会社が信用情報をチェックしない会社であれば任意整理の経験が審査に悪影響を及ぼすことはありません。
夫が債務整理をしていたら賃貸は借りられませんか?
同居予定の夫や妻が債務整理をしていても賃貸は借りられます。
賃貸を借りることは可能ですが、物件によっては信用情報が足を引っ張り審査に落とされる可能性があります。
引越しの審査に通過できる確率を高めたいのであれば、債務整理をしていない妻または夫の名義で審査へ申し込むか、信用情報をチェックされない物件を選ぶと良いでしょう。
不動産屋でお部屋を探す際に、債務整理をしたと打ち明ければ、信用情報に傷がある人でも比較的借りやすいお部屋を紹介してもらえます。
任意整理中に引越しても問題ありませんか?
任意整理中に引越してはいけないという法律は存在しないため、引越しをしても問題ありません。
引越しは自由に行えますが、任意整理の手続きを任せている弁護士には、必ず前もって引っ越し先の住所や引っ越し日を伝えておく必要があります。
弁護士に対して事前連絡を一切せずに引っ越すと連絡が途絶え、任意整理の手続きに支障をきたす恐れもあるので注意しましょう。
任意整理のことを不動産屋に打ち明ける必要はありますか?
不動産屋に打ち明けなければいけない義務はありませんが、スムーズに賃貸を契約したいなら打ち明けた方が無難です。
任意整理を行った人は信用情報に記録が残り、信用情報を重要視するお部屋の審査通過が難しくなります。
あらかじめ不動産屋に任意整理のことを打ち明けておけば、比較的借りやすいお部屋を中心に紹介してもらえるので、引越しの審査がスムーズになります。
不動産屋に打ち明けても打ち明けなくても、審査で調査されると任意整理経験はバレると覚えておきましょう。
【まとめ】任意整理は引越しの審査に影響する場合がある
本記事では、任意整理は引越しの審査へ影響するのかについて紹介しました。
任意整理が引越しの審査に影響するのは、信販系の保証会社を利用する時のみです。
独立系や信用系の保証会社を利用するケースであれば、信用情報のチェックは行われず任意整理が審査に悪影響を及ぼすことはありません。
引越しの審査が不安な方はアリバイ会社の利用を検討してみてください。
アリバイ会社とは引越しの審査に通過できる可能性を高められるサービスで、信用情報に傷がある人でも利用できます。
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